03/07 「若者論」

 というわけで、なんだろうなあ、頻繁に更新しようという気持ちはあるんだけど身体が追いついていかないみたいなそういうようなあれで、それでもこうなんだ、がんばろうという気持ちがあるということは先生みんなに知っていて欲しいと思うんだ。
 なんだろうね、前に書いたときからしたらいろいろやってるはずなんだけど、その「いろいろやってる」に身体が追いついていかない感じってんですか、そういうのってあるじゃないですか。
 そらもうね、あたしも35ですよ、そろそろ耳の後ろとか指で擦ると加齢臭がしてくる感じのおっさん予備軍ですからね、そうそう若いころみたいなこうなんだ、毎日が夏休みみたいなこともないわけですよ。童貞ですけど。童貞関係ないだろ。
 しかしなんだろうな、若いがゆえにやれることってのはあるんだよな絶対。それだけ若い時期ってのは重要だったことなんでしょうけどもね、みたいなことを云ってる時点でおっさんだよな完全にな、みたいなことはともかくとして、いまのこの時点でおっさん入りしてるとするとだ、35年で若さは期限切れってことになるわけで、人生80年のうち実に若者でいられる時期ってのはもうえらく短いワケだよ。そらね、大切にしないといかんわな。
 ってなワケだから、ここを見ている若者へ行っておくけども、こんな加齢臭と童貞臭漂うページを見ている時間があったら勉強とか恋愛とかやらなきゃいけないことはいっぱいあるんだぞ。いやマジで。
 そういういかにもおっさんくさい文句の一つも吐いたところで、どうにも納得いかないっていうか、なんかなあと思うことがあるんですよ。いや別に弟が童貞の兄を差し置いて入籍したことじゃないです。それはいいです。よかないけど。いちばんよかないと思ってるのは当の弟と両親だと思うがな。ほんとにごめんなさい。
 いやね、なんかテレビとか新聞とかでもよく「若者が元気がない」とか「若者にもっと元気を」かなんか云うじゃないですか。こないだもなんか「朝生」かなんかでそういうテーマでやってたみたいですし。そのときには東北へ旅行へ行ってたから見てはいないんですが、って書くことないならその東北旅行のこと書けばいいのかってことにここまで書いて気づきましてですね。まあいいや。別に誰も見たかないだろそんなもの。
 とにかくそういうアレで、「若者に元気を」というのがいまのキーワードなわけですよ。
 いや別にそれ自体は大事なことだと思いますし、これからの日本を担う若者たちが元気ならこれからも日本も元気になるみたいなこともわからないではないんですけど、なんかどうもその裏に我々の世代、つまりまあ準おっさんおばちゃん予備軍が若者より元気じゃいかんみたいな風潮がある気がするんですよ。
 何度も繰り返してるとおり、あたしなんかはもうおっさんに片足突っ込んでしまいましたから、というかこんな文章書いてる時点で片足どころか胸まで浸かってますよみたいなこともあるわけなんですけどそれはともかく、なんかさ、もうおっさんはおとなしくしてろよ、みたいなことがあるような気がしてならないわけですな。
 いやもちろん直接にそう云われてるわけじゃないですし、そんなこと云ってねえよって逆に怒られる気もするんですけど、なんかなんだろうな、「若者」に対してなんかこう比較的どうでもいい扱いをされてる感じはするんだよな。
 まあね、「おっさんがんばれ」って云われてもあたしだってどうしたらよいやらだし、「若者がんばれ」だと歌とかにありそうだけど「おっさんがんばれ」じゃ絵にもならんだろうし、逆におじいちゃんおばあちゃんを応援するようなモノってのは高齢化社会云々で美談としてそれなりにだろうからその間に挟まれてるのは仕方ないワケで、別にそんなもなそれでいいんですけど、なんかこうなんだ、若者たちといわゆる団塊とかの世代に挟まれていちばん存在感がない世代ではあるとは思うんだよな。
 そんななんとも存在感のない準おっさん世代ですけども、まあ、そんな我々も生きてるワケだな。そのなんだ、がんばれ若者とかお年寄りが元気な街とか団塊の世代の今後が考えられているその陰でひっそりと生きてるワケだよ。
 そんでもってな、そういう「若さ」と「若さの記憶がある、若さを諦められない世代」であるがゆえに苦労みたいなのもあるんであるな。
 まあさ、あたしも自分がもう若者の範疇だとか云うつもりはないけどもさ、それならそれでなんかそのなんだ、我々が相対的に若いやつより元気で何が悪い!みたいなこともないわけではないんだよ。
 そのなんてんですかね、実際問題として時の経過に比例して絶対的な若さみたいなものをだんだんロストしつつあることはあるんですけど、いまになって思えば別に若いからできることってのは要するに時間があるかないかという一点に集約されるわけでして、若いころなんてアレじゃないですか、基本的に時間はあり余ってるけどその他がないところで、今になってみればカネとかそういうものはあるけど時間がないみたいなそういうことなわけですよ。
 あとはあれだよ、絶対に今時分のほうが、いろんなことに対するやる気みたいなものは増幅してくるよね。
 なんだろな、若いころは当たり前にやってたこととか、あるいはそのなんだ、逆に若いころはやりたくなかったようなことがやりたくなってくるんだよ。いやこれほんとに。でもそれをやるには時間がない、というそういうことなワケだな。
 その最たるものがおそらく勉強で、現役で10代だったころなんて勉強なんかやりたくないものの代表格なワケですよね。勉強する暇あるなら遊ぶよ!みたいなことだったワケです。
 結果、まともに勉強したのなんて浪人してた1年間くらいのもんで、いわゆる「学生」という身分でいることができたときにはこれっぽっちも「勉強しよう」なんてこと欠片も思わず、それがゆえにテストだのなんだので痛い目を見続けてきたわけなんですけどもね。
 それがどうだ、いまはもうアレだもの、むちゃくちゃ勉強したいもの。
 いやね、したけりゃすればいいだろうみたいな貴方の顔が目に浮かぶようですけど、そういうことじゃなくてだね、なんだろうな、順を追って継続的かつ体系的にモノを学ぶってのは、やっぱり学校とかそういうところにいかないといかんわけで、上にも書いたとおりそれをやるには時間がまるでない、みたいなことなわけですね。
 特に大学なんてほんとに何気なく行って何気なく麻雀やって何気なく帰ってきただけだったんですけど、いまだったら「勉強したいこと」をやっている学部に行ってちゃんといわゆる勉強みたいなのしたいなあって思うものな。
 いやそらね、会社辞めて大学へ入り直すとかそういうことが不可能なわけじゃないでしょうけどもね、それってすごくリスクが大きいじゃないですか。そういうなんだろうな、失うモノの大きさみたいなものも若いころのほうが小さいワケで、すべてをかなぐり捨てて世界一周してくる!とかっても若いころなら後から取り返すにしてもなんとかなるけど、いまそれをやろうとすると失うモノが大きくて取り返す時間もない、みたいなそういうことになりかねないわけです。
 まあ、勉強に限らず、高校生の頃……はまあなんだ、男子校というある意味地獄にある楽園みたいなところにいただもんでいいとして、中学生のころとかさ、修学旅行だの運動会だの普通にあるわけですよ、そこでそのなんだろうな、もっとこういろいろ後々の恋愛みたいなものに結びつくようなことをしなかったのかなあみたいなこともあるわけですよ。毎日毎日ドラクエとウイザードリィに明け暮れてそういうのさっぱりほっといてごらんなさいよ、そらね、同窓会も誘われないままいつのまにか終わってることをあとから知ったりもしますよそれは。いやべつに悲しくはないです。
 まあこれに関してはね、まさかそのころのあたしだってあれだよ、四捨五入で40歳になる歳になってもまだ童貞どころか女の子の手のひとつも握ったことがないまま、『アイドルマスター』の曲聴きながら過ごしてるなんてこた思わなかったですからね、ある意味仕方なかったんでしょうけどもね、もっとこういろいろできることはあったのとちがうかなあ、みたいなことは思わずにはいられないわけですよね。だからべつに悲しくないですってば。
 そういうことからするとさ、ある意味でこのおっさん予備軍世代ってのはさ、「やりたいこと」と「やれないこと」のはざま、あるいは「若さ」と「おっさん」のはざまでもがき続ける、もっとも「がんばりたい」世代なはずなんですよ。
 ほいなもんだからさ、もっと応援しろとは云わないけども、暖かい目で見守ってあげてもいいんじゃねえかなとは思うんだよな。
 だからこうなんだ、誰も云わねえけどあえて云おうじゃないか。がんばろうおっさん予備軍ども。いやもちろん若者もな。

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