04/22「告白論」
ということで、あれだと思うんですよ、もしかしたら皆さんすっかり騙されてるかも知れませんけども、あたしとか基本的にむちゃくちゃカッコイイじゃないですか。
なんだろうなあ、ほらこうここには冗談ですんごい不細工でどうだなんてこと書いてますけどもね、リアルであたしの顔を見たことがある人ならご存知のことと思いますけども、そりゃまあ芸能人とかじゃないですからね、ジャニーズに入れるとかそんな寝惚けたことを云うつもりは毛頭ありませんけども、普通にどっちかって言ったらカッコイイっていうか、四十人のクラスがあったらまあその中で3本の指に入るかなあどうかなあ、くらいの感じじゃないですか。
そりゃここを覗きに来てくれる皆様の期待を裏切っちゃいけないみたいなこともありますし、何より皆様を楽しませなきゃいけないみたいなところありますからね、童貞だとか不細工だとかなんだとかそういう飾った自分を出したりもしますけどもね、こんなんでももう十年も書いてると、なんだなんだそんなことぜんぜんないじゃないか、というのは概ね皆様も気がついている頃だと思うんですよ。どうにもこうにも高御さんは口ばかりだと。
というそんなようなあたしだからこそだと思うんですけどもね、先日モテる夢を見たんですよ。
いやね、別に夢の内容とかぜんぜんなくて、ただ単に女の子から好きだという旨のことを云われたんだけれどもすでにあたしにはなんかこう好きあってる人がいるからお断りしたらその子が泣いちゃったみたいなそんなようなあれなんですけども、いやたぶん寝る直前に『咲 -Saki-』を読み返してたからだと思うよそういうの。カッコイイやつがそんな夢見るわけないだろ。なにがクラスで3本の指だ。下から数えたほうが早かったさそんなもの。
んで、ここでこう、泣いてる女の子ってすごい可愛いよね、っていう話をはじめると、これまたエディタ換算で十行とか費やして無駄にファイル容量を膨らませることにしかならなくなるのでやめときますけども、たとえばあれですよ、なんかさ、明日は幼馴染みのアイツの誕生日だからとかってケーキとか一所懸命に作りますよね本とか見ながら。いやほんとは料理とかすごく苦手なんですよ。たまにお弁当とか作っていってあげては、「なんつうか、お前の弁当はすごい味だな……」なんて云われたりして「じゃあもう食べなくていいよっ」なんて云ったりして、でもいつかアイツに美味しいって云わせてやるんだ、なんて思ってるんですよ。そいでさ、結果として何度も失敗しながらも丸一日かけてちょっと形がいびつな感じのケーキができますよね。それをきれいに包装紙でくるんで、翌日、彼の誕生日になってだ、彼を昔よくいっしょに遊んだ公園に呼び出すんですよ電話で「ごめん、急だけど、今からちょっと時間あるかな?」「今からって……ずいぶん急だな? いやま、特に用事はないけどさ」「あ、そうなんだ。それじゃ、公園の入り口に来てくれないかな」「公園の入り口? 別にいいけど。今すぐにか?」「うん。わたしもすぐ行くから!」なんて云って電話を切るじゃないですか、そんであわてて支度しますよ。なんせ彼の家のほうが公園には近いですからね。気持ち的にはやるところもあるじゃないですか。それで急いでいくと、道路の向こうの公園の入り口に彼の姿が見えて、ついつい走り出しちゃうんですよね。彼もこっちに気づいて「あ、走ると危ないぞ」なんて云うんだけど、そのとき既に遅しでさ、なんかこうアスファルトの段差に躓いて転んじゃうんですよ。当然持っていたケーキの箱は道路に転がりますね、慌てて拾おうとしたんだけど、そのときちょうどトラックが走ってきちゃってさ、その箱を踏んじゃいますね。「……あっ!」声をあげるけどどうにもならなくて、車の通りがなくなったところでつぶれたケーキの箱を拾い上げたところで彼が走ってきて「……だいじょうぶか?」「…………」もう原型をとどめないくらいにぐしゃぐしゃになったケーキの箱を見ながら、まみちゃん泣きますよ。「……わたし、いつもこうなんだ……大切なときに、いつもいつもつまんない失敗しちゃって……」なんて云って泣き崩れたところで彼が優しく抱きしめてくれて、そのやさしさがまた切なくて「うわあああ……っ!」って思わず大泣き、みたいなそんなようなシチュエーションですよね。こういうときの表情にきゅんとするんですよ。十行どこじゃなかったな二十四行も使って説明するほどのことかこれ。まあこの話についてはのちのち詳しく。これ以上詳しくやる必要とかないと思うよ高御君。
いや話を戻しますけど、なんかこうさ、こういうときに困るのは、基本的に夢ってなんか自分の経験の再構築じゃないですか。
そうすると、経験したことがないことというのは、あくまでもあたしの頭の中で構築された何かであって実物じゃないわけですよ。
云うまでもないことですけども、あたしもこの32年の人生の中で誰かに好きだと云ったことは何度もありますけども、好きだと云われたことなんか一回もないですからね、そういう意味では非常に愛のない生活を送っていたわけなんですけどもそれはともかく、そういうことからすればそういうシーンなんて完璧にあたしの想像っていうか創造っていうかゲームとかでの知識しかないですからね、もうそのシーンの美しいこと美しいこと。まさに理想の告白シーンだったもの。いやまああたしが頭の中で作り上げた世界なんでそりゃ当たり前なんですけども。
なんかわかんないんですけどもね、もう32年も童貞やってると、ある意味32年間待ち続けた告白シーンくらいは綺麗にやりたいみたいなところはないわけではないじゃないですか。中学生くらいの時分に散々失敗したからこそ、なんかこう何年越しかの悲願は達成したいみたいなところあるじゃないですか。
なんかどうにもこうにも世の中のカップルと呼ばれる人たちがどういう過程を経てカップルになったのかはよくわかんないんですけども、やっぱり少なからずそういうシーンを経てると思うんですよ。
あたしなんかにしてみればこれはもうものすごいことで、ああいう「好きです」「わたしも」的な告白シーンなんて物語にしかないと思ってますからね、ところがどうだ、実際のところはカップルの人たちのほぼすべてがそういう経験をしているというそういうわけじゃないですか。「好きです」「なにそれ」みたいな会話なら経験してますけどもね、そういうあれじゃないわけじゃないですか。ああなんか開いちゃいけない扉をまた開いた気がする。閉めろ閉めろ。
なんだろうね、あたしだけじゃないと思うんですけどもね、ある程度まで童貞引っ張るとですね、人間はロマンチストになるんですよ。云うに事欠いて人間はとか総括したぞこの野郎。
いやね、今の世の中たいがい男のほうがロマンチストだという側面はあるそうなんですが、だからと云って「草食系男子」なんていうだからそれ流行ってねえって、みたいなそういうあれではなくて、なんと云いますか、ヨドバシカメラのポイントカードみたいなもんでさ、1000ポイントくらいならDVD-Rのメディアでも買ったときに使うかってなもんですけど、これが50000ポイントとか溜まってくると逆に使えなくなるじゃないですか。そういうようなもんで、将来的にあたしがなんかそういうことがあるとしたらおそらくチャンスは一回限りですからね、そりゃ美しくもしたいよねってなもんですよ。
これはあたしには経験のないことなんで憶測でしか語れないのですが、たぶん多くの人たちの注目しているポイントというのは、最初にどう女の子を連れ出すかみたいなことであって、あんまりその先の告白云々は実に軽んじられているのではないかというこういう気がするのです。
と云うよりも、なんかこう異性をとっかえひっかえしている人のほうがちょっとカッコイイみたいなイメージもあったりして、そういうことからすれば告白なんてものは却って邪魔なわけですよ。
そこへ来てあたしのような童貞戦士はそういうあれじゃないですからね、そりゃもう自分ってものがどの程度の小物かということくらいはわかっているつもりなので、そういうことは大事にしないといけないというそういう意識ばかりが先行するわけです。
いやまあどっちがいいかったらたぶん世間一般的には前者のほうが圧倒的に支持は多いんでしょうけれども、それもまたなんかこう普通にしあわせな恋愛ライフを送ってる人たちの話でさ、たぶん童貞ロマンチストな方々ならこれはわかっていただけると思うんですが、なんかもっと我々は恋愛に夢を抱いてるんじゃないかとこう思うわけです。一回一回の出会いを大切にしたいとそう思っているわけです。なんか云ってることがどんどん怪しくなってきた。
返す返すもこういう感覚と云うのはなかなかどうしてこうリアルタイムで童貞ライフを送っている人でないとなかなか気づきづらい事象ではあると思うんですけども、なんかわかんないけどもさ、中学校くらいでこうちょっと恋に恋する時期ってあると思うんですよ、そのときってなんかきっとそういうような感じだったんじゃないかと思うんですよね。われわれはそういう意味では子どもの心を持った大人なんですよ。トムソーヤーなんですよ。重たい靴など脱いではーしーろうぜー。
そりゃ世の中には中学生の頃のそんな甘酸っぱい思いを経験する前に童貞を捨てちゃいましたみたいな人もいると思うんですけどもね、知りませんよそんな人のことは。ていうかたぶんそんな人はこんなとこ読んでないだろうし読んでたとしても今回の文章に関しては呆れて読むのやめてるだろうしまあ別にいいんじゃねえの。
いやまあつまり何が云いたいかと云うとですね、ただ単にそういうような楽しい夢を見ちゃったもんでこれはもう皆様にお知らせしないといけないとこう思った以外のオチもなにもあったわけではないわけですけども。いやまあそのかわり目が覚めて十分くらい布団の中でちょっと泣いたけどね! もう32なのに!
<近況報告>
『咲 -Saki-』とか『けいおん!』が面白いのはもう嫌ってほど云ったんで別にいいんですが、あとこの前までやってたやつは一回も見てないけど深夜になってから見るようになった『ハヤテのごとく!』も悪くないよねとかいろいろあるんですけど、今それ以上にホットなのは『ストライクウィッチーズ』。すげい今更ですな。
いやまあ、ある程度あちこちでネタになってるからそれについていくためにってのもあったし、『咲 -Saki-』のところだからきっとそんなに悪くないんだろうなあとか、そもそも評判はいいからそれなりに面白いんだろうなあみたいなのもあったけど、基本的にはあんまり過大な期待はしてなかったんですよ。
ところが近くのレンタル屋で珍しくDVD一巻が貸し出し可になってて、ああこれがうわさのあれかと思って借りてきて見たんですけど、これがもう面白いのなんのって。なんでこれをリアルタイムで見なかったんだろうなあたしは。
福岡に出張に行ったんですけど、DVD持ってって行き帰りの新幹線の中で人目もはばからずノートパソコンで見てたもの。なんかこうアレだ、三話のバルクホルンさんの話とかちょっと泣きそうになった。いやごめん嘘ついた泣いた。泣いたさ。ああいう熱血話はいいよね。ぐっとくるさ。もうOSSANだから余計にな。
んでさ、見てるうちにエンディングの『ブックマーク ア・ヘッド』がすごく気に入っちゃって、出張先の福岡でなんかエンディングコレクションみたいなCDわざわざ買ってきたもの。いやこの曲いいよ。すごくいい。フルコーラス聴いたらさらに好きになったさ。もう今超ヘビーローテーション。第10話EDのバージョンの「どきっとする 気が付いたら 崖っぷちギリギリだった」の「ギリギリだった」の部分の歌い方がいいんですよ。だからマニアックすぎる。誰かカラオケ行って一時間ずっとこれ歌おうぜ! あたしゃまだうろ覚えだけどな!
よしかさんも可愛くていいんですけどやっぱりサーニャエイラ、これね! 二人の会話とかもそうですししぐさもそうですしサーニャ門脇さんの演技とエイラの人のちょっと白っぽい演技がたまんないんすよ。あとエンディング曲の「うっんっめいっせーん」のところの二人のしぐさとかかわいすぎて生きてるのがつらい。いや見てる人ならわかってくれるはずさ。
レンタルの都合上まだ4巻までしか見られてないんですが、これならもう一気に見られちゃいそう。でもまあ、これだけの作品ならレンタルじゃなくて買ってもいいなあ。あとは『秘め歌コレクション』をどうすっかだな。
いやなんかただのオタクトークっすねこれ。いやまあそんだけあたしの中で熱いんですよ。今も曲聴きながらこれ書いてるもの。とりあえずあたしの当面の目標はウィッチになることになりました。まずちんこ取れ。
> 僕らはあぶない妄想文というか自虐的な文章を読みたくてこのサイトを毎日チェックしているんだ!
妄想はしてないですよ? 全部真実ですよ? いやいるものまみちゃん。あたしのすぐ横で今眠ってますもの。
> ベースの澪がかわいくてかわいくてもう。楽器を久しぶりに引っ張り出したくなる作品ですねあれ。
そこでオススメなのが凸こと律。『Cagayake! Girls』はほんとにいいんですよ。あんなん最終回で文化祭で演奏、なんてことになったらあたしたぶん泣く自信があります。
> たかにゃんやっぱり文才あるよ。真面目なのも良いネ。
いやはやどうもです。でも文才なんてそんなたいしたものでは。脳が思いついたことをじかに書いてるだけですから才能とかそういうのじゃないと思います。そしてそれだからこそ、真面目な文章を書くと「どうしたんですか」っていう意見がいっぱい来るんだ……。
> 咲って超能力者だよね
基本的に一部を除いてみんな能力持ちですからねアレ。普通に麻雀が巧いと云えるのは風越キャプテンの福路、鶴賀の加治木くらいのもんでしょう。咲と衣、桃子あたりがスーパー超能力者。そしてその中で可愛すぎる泣き顔を何度も見せてくれる池田さんちょうかわいい。
> 手相見てもらったら『全ての運に見放されている』と言われました…当たってるかも。
ずいぶんきついことを云う占い師だなあと思ったんですが最近そういうの流行ってるらしいですね。大丈夫、きっと開ける日が来るさ。あとは上がるだけさ。
> 缶蹴り以外でも『ポコペン』って似た様な遊びがありましたよ。やっぱり鬼が不利なクソゲーでしたが。
クソゲーってのはこういうときに使うのかどうかはともかく、「ポコペン」って缶蹴りの別名じゃなかったんですか!? 缶蹴りでオニが隠れている人を見つけたとき、ウチの近所では缶を踏んで「田中君けっとん」と発声するルールになっていたんですが、その「けっとん」が「ポコペン」に変わるだけだと思ってた。しかしどういう意味なんだけっとん。
> てめえコノヤロウ、童貞捨てたやつが高御さんを「せんせー」とかかわいいぶって呼ぶんじゃねえよ、/高御さんが泣いちゃうじゃねえかコノヤロウ。……で、どうだった?
いやいや。あたしは皆様に幸せになって欲しいと考えてますからね、泣いちゃうとかそんなことはぜんぜんこれっぽっちもないですよ。むしろみんなで祝福してあげようじゃありませんか。そうして一人ずつ幸せが来れば素晴らしいことじゃないですか。で、どうだった?
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