2/5 「結婚論」

 ということで、冬らしい気候が続いていく中、雪まで降ってますます寒さが厳しくなる一方ですね。という普通の季節の挨拶どうよこれ。こないだの雪は死ぬかと思った。
 いやね、時代は結婚なんですよ、結婚。またこの人わけのわからないこと云いだしたよみたいな目で見てるあなたの気持ちはわからないではないですけどもね、いやほんとそうなんですって。
 いやさ、また知人の一人が結婚しやがりましてね。結婚式とかはやらないらしいんでそれは別にいいんですけども、なんかその結婚相手っていうのがえらい綺麗な人でさ、こっちとしちゃあれですよ、同じ童貞組だと勝手に思い込んでいたわけじゃないですか、それがいきなりこの人が俺の彼女なんだけどよろしくとかそういうの飛び越していきなり結婚ですからね。物事には順序ってものがあるだろうと。まず彼女がいるんですよって紹介からだろうとそういう話じゃないですか。いや別にあたしに紹介しなきゃいけないルールも作法もなんにもないけども。
 それが云うに事欠いてあれですよ、「お前もそろそろ結婚して身を固めたほうがいいんじゃない?」ですよ。もうなにその勝ち組発言はってことですあたしからすれば。
 こちとらあれじゃないですか、女の子と手を繋いだことすらないバリンボリンの童貞なわけですよ。結婚なんてまだ遠い先の夢でして、なんてかな、免許を取る前に「君はランボルギーニカウンタックLP500Sを買ったらどうかな」と持ちかけられたようなものです。もうそういうことじゃない。ぜんぜんわかってない。
 なにはともあれあれですって、とにかく彼女を作るというか、それなりに親しい女子の人を作らなければならないわけじゃないですか。然るにこういうのはどうやって出会うのかとそういうことになるわけですけども、漫画とかを読んでみるとどうも学生時代に出会ってる可能性が高いわけでして、思春期真っ只中の高校を男子校で、大学では異性の友達なんかほとんどできないまま過ごした人間がどうすればいいかと云えばどうしようもないわけですよこんなものは。
 そこへきて「お前も結婚しろ」とは何事か。それじゃあまるであたしがちっとも結婚なんかに興味がないみたいじゃないか。
 んなこたあない、人並み以上に興味はあるけどちょっとセンチで恥ずかしがり屋さんで童貞な男の子であるあたしにそういうあれがないとそういうことじゃないか。童貞とか関係ないだろ。だからこの怒りの矛先はどこなんだ。
 もう一つあってですね、あれなんですよね、先日いろいろありまして母方の親戚が集まることがあったんですよ。
 母は山梨の出身でしてね、山梨に集まったんですけども、この母が兄弟姉妹の多い人でして、そうすると当然その子どもも多いわけです。この子どもが年齢的にあたしとだいたい同じくらいなんですね。
 これがどういうわけか女性が多い家系でして、あたしはこの子ども全体から数えて年齢的に上から三番目なんですけども、この上二人が女性、あたしを挟んで二人女性、一人男、また二人女性……みたいな感じで、圧倒的に女性が多いわけです。
 子どもの頃はよくお盆やら正月やらに田舎に行くと彼ら彼女らも来ていて、年齢的に近かったものですからよくいっしょに遊んだわけですが、これが中学に上がるとどういうわけか田舎に行かなくなるんですよ。まあ典型的な中二病ですよね親と一緒に行動するのがかっこ悪い的な。
 でまあ、そうすると彼らと会う機会もめっきりなくなるというそういうあれなわけです。
 それが今回突発的に起きたある出来事で集まってきたわけで、この子どもたちも当然集まってくるわけでして、これが会うの20年ぶりですからね。
 小学校の頃しか知らないのにいきなり今回会った折にはみんな成人していい年になってたりするわけでして、しかもこれが女の子なんか妙に綺麗になってたりしてなんかもうアレなんですよ。正味小学校の頃は一緒に風呂とか入ったよなあとか、ちょっと大声では云うに憚られるような遊びをしたよなあなんて女の子がまあ綺麗になっていらっしゃるわけです。
 そりゃドキドキもしますさねしますさ。年下とか関係なく敬語で話してたもんな俺とかな。
 これがエロゲーとかギャルゲーだったりするとこの出会いをきっかけになんやかんやあって最後はいい仲になったりするんでしょうけどもそんなことあるはずもなくですね。そもそもそんなこと考えてるからいつまで経ってもこんなんなんだろうけどもな。
 それはともかく、そういうあれですんで、当然年齢的に結婚している人なんかも多いわけなんですよこれが。あたしくらいの年齢って結婚してたってぜんぜんおかしくない年齢ですからね、当然っちゃ当然なんですが。
 結婚している人は当然夫婦で来てたりするわけなんですが、なんか当時一緒になってバカみたいに遊んでたのに、ちゃんと所帯持ってしっかりしてるのとか夫婦で楽しそうに話してるのとか見ちゃうとああいうのいいよなあなんて思ってたんですけど、そんなことを思ってたらですね、一番上のお姉さん(既婚)から「次に集まるときは君の結婚式だね」などと云われてしまってですね。
 なんかもう乗り越えなきゃいけないところがいっぱいありすぎて先が霞んでるんですよ、結婚どころかそもそもあたし女の子と手すら繋いだことないんですよ、なんてことは口が裂けても云えないシチュエーションになってしまいました。もうね、なんかもう切なすぎる。その何気ない無邪気な一言があたしの胸を抉るよお姉さん。
 しかしさあ、あたしももう31じゃないですか。そうするともうどうやってそういう衝撃の出会いをいするかというところはもう大問題だよな。基本的にこういうのってものすごく運の要素がある気がするんですけども、あたしなんか基本的に運がない人ですよ。1800分の70の外れ籤を引ける人ですよ。そう考えるともう無理なんじゃないのかなあ。無理とか云うなよ寂しいだろ。
 いいよなあ、ほんと新年も明けて二ヶ月しか経ってないようなところで云うようなことじゃないけどもさ、女の子と二人で初詣行ったりしたいよね。もうさ、どこへ行くにも一人でっていうのが寂しすぎるんですよ。
 土曜日とか日曜日とか時間があるときに今日はあの子と遊びに行くから何着ていこうかなあ、なんてドキドキしてみたりしたいじゃないですか。手を繋ぐのにドキドキしたりしたいじゃないですか。もう31歳の持つ希望じゃない気はするけどやったことないんだからしょうがないじゃないか。それである程度仲良くなって雰囲気良くなったところで「結婚しませんか」なんて云ったりなんかしてさそういうやつだよ今の時代が求めてるのは。時代って。
 ところがどっこい出てきたのはもう堂々たる童貞でしかも魔法使いですからね。もう夢と現実が乖離しすぎてる。魔法使いったらあれですよ、ハリーポッターとかそういうあれですよ。確かにハリーとかも普通に秋葉原にいたら童貞っぽい顔してるけどないや映画見たことないけど。ああまた怒られる。ビルゲイツの若い頃に似てるよね。童貞っぽくて。ドラクエで云えばマヒャドとか使えるわけですからね。「MPが足りない!」とか云われたり毒針ではぐれメタルつついたりできるんですよ。
 そんなに夢に溢れている魔法使いなのにも関わらず、どうしていったいこんなことにというそういうあれですよね。物語の中の魔法使いはこうも持て囃されるのにあたしはどうしてこうなのか。不細工だからかそうかそうか。別にマヒャドとか使えないしな。なんか別の魔法は使えそうな気がするけど。なんかわかんないけどトヘロスとか。うわあ地味。
 とりあえず最初の結婚した友人はまた云ってたぞ「嫁の友達紹介してやるから」と。なんで結婚するとみんな云うんだこれを。絶対だからな! 覚えたからな! 誰一人として紹介してもらったことないがな。
 もしかしてあれか、単純に紹介しようとしたけど普通に「そんな人嫌」って云われてるとしたらアレだな。ああそうかそうなのか。世の中なんてナ、そんなもんだ。

<近況報告>
  • 『みなみけ』がよいです。思わずDVD買っちゃったじゃないか。こんなの『ひだまりスケッチ』以来だ。最近だな。
  • 主題歌の『経験値上昇中☆』がいいよね。今あたしとカラオケ行くともれなく聴かされるぞ!みんなの合いの手待ってるからNE!ハーイハイハイ。
  • あくまでも『みなみけ』だよ『みなみけ』。おかわり?うるさいそんなもの最初からなかったんだ。なかったんだよ……。
  • パソコンを買い換えました。買い換えたっていうかパーツを変えたっていうか。
  • まあこんなスペック知りたい奴いないと思うんでものすごくあっさりAsus P5K、Core2Duo2.66GHz、メモリ2G、グラフィックカードがGF8600GT。とりあえず快適になりました。
  • > 受験
     もうそんなシーズンなのだなあ。とりあえずもうひとふんばりなのでがんばれ。でもこんなところ見てないほうがいいと思うよ。あれもうセンター試験って終わってるんだっけ。受けたことないからよくわからんのだよな。


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