こみっくパーティ (Leaf)
項目 | シナリオ | 絵 | システム | 音楽 | 総合 |
ポイント | 3 | 3 | 3 | 4 | 6+ |
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シナリオ:
原画:
音声:
主題歌:
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-「おたく」に喧嘩をふっかけろ!-
このゲーム、まあ、バグが多くてどうこうとかそういう問題をさておけば、決して悪くないと思うんですよ。同人誌作成パートも、なんだかんだで結構楽しめます。後半に行くとやりたい放題になってしまってどうかなあという感じがあったり、ゲストを頼んでもそれがどう売上なんかに反映しているのかさっぱりつかめなかったり、ちょっと消化しきれないところがあるのはわたしのような素人目にも明らかですが。
結局、このゲームがいまいちいい評判を聞かないのは、いろいろな意味で、こういうゲームをやる大半の層であると思われる「おたく」な人々に対して、あまりにも挑戦的だったからなのではないかなと思うわけですよ。同人誌の買い手をいかにもこんな奴らもいるんだみたいに描いてみたりするし、あるいは同人誌の作り手からしてみれば、彩の本がまったく売れなかったときの主人公の「たった6冊しか売れなかったのか」という台詞や、同人誌をはじめてから3ヶ月で500部を完売してしまうような状況に、傲慢さや嘘臭さを感じてしまうだけに過ぎなかったのではないかな、と。
勿論、ゲームなんだからそういうのもしょうがないといえばしょうがないわけですが、特に同人誌の書き手というのは、なにか書きたいことがあるから書いてるわけで、そういうものを「部数」という数字で否定されてしまうような腹立たしさを感じるのは、ある意味では無理からぬことでしょう。製作段階で同族同士で笑いあうというものを狙ってやったのかそうでないのかはわかりませんが。
これ、とりあえずテンポが良くてボリュームもあるので、ゲームとして否定されるようなものでは決してないでしょう。ゲームとして楽しめる部分もあるんではないかなと。
これを楽しめるか楽しめないかは、たぶん「同人誌」というものに対してのプレイヤーのアプローチと、リーフという会社に対しての個々の思いにかなり左右されるんではないかなと思います。そういう意味では非常に勿体無いゲームです。
ただ、いくら同じスタッフが作ってるとは言っても、Piaキャロットに似すぎているのはいささか問題なのではないかと。
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