2003年度総括

 一応なんだかコンセプトがわからないサイトではあるものの、まあそれなりにアダルトゲームサイトとしての体裁も整ってきたので、もう何年もやっててやっと整ってきたのかという突っ込みはともかくそういうあれなので、昨年度……2003年度のゲームを振り返って総括などというようなコナマイキなことも一応やっておきます。まあ、発売されたのは2003年じゃねえっつのみたいなのも多々ありますけどそのへんはまああれで。
 ま、とりあえずなにはなくとも一覧表を。

一月……Blue-Sky-Blue【s】 -空を舞う翼- (EMU)
二月……SNOW(Studio Mebius)
三月……家族計画 -絆箱-(D.O.)・さよらなエトランジュ(CLOVER)・水月(F&C)・ロケットの夏(TerraLunar)
六月……夏少女(PULLTOP)
七月……朱 -Aka-(ねこねこソフト)・牲2(ハイパースペース)・僕と、僕らの夏(Light)
八月……Ever17 -the out of infinity-(KID)
九月……夏日 -Kajitsu-(すたじお緑茶)・月は東に日は西に(オーガスト)・天使のいない12月(Leaf)・ひまわり(Regrips)・Love Letter(美遊)
十月……あした出逢った少女(MOON STONE)・こころナビ(Q-X)・緋の月(みるくそふと)・CROSS†CHANNEL(FLYING SHINE)
十二月……Clover Heart's(ALcot)・こなたよりかなたまで(F&C)・いたいけな彼女(ZERO)

 ……あんまり多くなくないですかなんか。いや、いいんですけど別に。後半にどかーんと増えてるあたりがこう無職ーって感じだね。
 まずはBlue-Sky-Blue[S]ですか。っていきなり2003年作品じゃねえじゃん。これはね、ほんとに良作でした。シナリオは正直ちょっとボケてるかなって感じはあったけど、キャラクターの魅力がそれを十分にカバーしてる感じだったかな。レビューにも書いたけど、「普通に楽しめる作品」ってのがすごくしっくりくる感じ。誰にでも安心して薦められるってことでは手堅い作品ですよ。先生とかすげえバカキャラだったもんなあ。友達の結婚を口惜しそうに語る先生の口調は今でも忘れられません。どう思うコレ?
 二月は「SNOW」ね。これはよかったですよほんとに。結局、AIRとかKanonに似てるのが罪かどうかということですよね、この作品の焦点は。わたし個人の考えでは、ま、いいんじゃないですかと。実際にスタッフがどれくらい件の作品を意識したのかは知るところではありませんけれども、もちろんこういう「似ている」作品の後発モノというのはさらにその似ている作品よりも高いクオリティを求められるわけで、そういうことからすればすごくいい勝負してると思います。わたしは少なくとも似ているからつまんないとかそういうことじゃなくて、面白い物語を読みたいってだけですので。逆に意識して劣化コピーにしかなってないってのはちとどうかなあというのはすごくあるんですけれどもね。とりあえずまずは「似てるからつまんない」ってのはよしましょうやってことからだと思ったのですよあれをやった後に。誤解されるのを覚悟で極端なことを云えば、オリジナリティあふれるつまらない物語とどこかで見たことはあるけど面白い話だったら、わたしが読みたいのは後者なんです。でも確かにあのときは芽依子のシナリオがないのはつまんないなーみたいなこと云ってたけど、実際にじゃあそれだけ引っ張ってきて恋愛ゲームでござーいってやられるとなんか引くものはあらあね。
 三月はいっぱいやってるなあ。まずは家族計画ですか。こりゃもう云うまでもないっすわ。間違いなく歴代お気に入りに入りそうな作品。わたしは声がないほうはやってないんでそっちはわかんないんですが、「絆箱」の音声はこれほんとにすごく有効だと思いますよ。とりあえずあの笑いと物語の構築のバランスにがつんとやられちゃったかなって感じ。後の「CROSS†CHANNEL」の布石だよね完全に。って「CROSS†CHANNEL」を山田一シナリオ作品だと勝手に思ってやがんな俺まだわかんないだろそんなの。あと印象的だったのはOPとEDの曲かな。「Phirosophy」とかいまだに聴いてるし。
 「さよらなエトランジュ」か……あれはちょっとね。惜しいですよね。いいとこついてるんだけどなあ、っていうような。奈緒とか可愛かったけど、ちょいと印象に残りづらい作品ではあるかな。実際今奈緒のストーリー云えますかって云われたらいえちょっと覚えてないっすわとしか云えないですもんわたし。同じく「ロケットの夏」も世間的な評判は高いみたいだけど個人的にはそんなにうわぁこりゃすげえってほどでもなかったかな。いや確かに全体的な印象としては面白かったし、千星のシナリオだけは今思い出してもぐっとくるけどね。ただ、「ロケット」っていう肝心の部分がちょっと蔑ろにされてる感じがしたんですよね、ほかの女の子のシナリオでは。
 「水月」ね。発売日に予約までして買っておいてなにをいまさらって感じですけど、ありゃ早くやっとくべきでした。面白かったです。ちょっと期待しすぎた分だけハズされた感じがないわけでもないですし、シナリオでほっぽっとかれたところについてちょっとなんか納得のいかないところはないわけではないんですけれども、印象深い作品ではありました。それにCGがほんとに綺麗でしたよね、あの作品は。鈴蘭とかすげえ可愛いと思うんですよやっぱり。ロリコンとかそういうことじゃないってばほんとにこら警察に電話とかすんなうそですしないでください。わはー。
 四月・五月は未プレイで六月。「夏少女」。これはね、正直、ちょっと裏切られたかなあって。いや、勝手に期待していたわたしが悪いんですけど、デモの雰囲気とか曲とかすごく好みだったんですよ。藤原々々氏の絵もツボだったし。だもんで、最初にデモを見たとき、こりゃもう即買いだ!みたいにすごく盛り上がって、これもメッセだかどっかで予約までして買ったんじゃなかったかな、確か。なんですけど……ちょっとね。ボリューム不足っていうんですか。「レビュー」では「展開が早い」って書いてるけどまさにそれ。おおうそれでいいんかい、みたいながっかり感はちょっとあったかなあと。女の子はみんなほんとに可愛かったんですけどもね。ちなみに以下、こういう「勝手に期待して勝手に裏切られる」ケースがたくさん出てきますので要注意です。
 七月。「朱」。裏切られました。「銀色」「みずいろ」がすごくツボで、こりゃ次も期待だわ、と思ってやっぱり予約したんじゃなかったかな。なんかメッセ特典の時計とか一度も箱から出してないまま置いてありますし。時計とかいらないってばもっとかさばらないものにしてくれ。でもねえ……どうなんでしょ。「おそらく面白いと云う人とつまんないという人両極端に別れる」みたいなことを製作者がメーカーサイトで書いてまして、そういうこと製作者が自ら云っちゃうのもなんかどうかなあと思ったんですけどそれはともかく、わたしは後者でした。ダラダラダラダラと引き伸ばされてる感じがどうも。特に二章とか四章の頭とか、シナリオの人が自分の文章に酔っちゃってる感じっていうんですか。まあその、この「朱」って作品をスタッフが愛しているのはわかるんですけれども、かつてどこかで誰かが云っていたように、深すぎる愛は鎖にしかならないんですよね。「銀色」とか「みずいろ」のバランスって凄かったんだな、そう考えると。
 「僕と、僕らの夏」。いつの作品だよ。しかもリニューアル版じゃなくてCD版です。そこそこに面白かったですよ、これは。ちょっと大人の恋愛アドベンチャーって感じで。まあシナリオ自体に強烈なインパクトがあるわけではないんでなかなかじゃあ印象に残っているかと云われるとちょっと難しいんですけれども、とりあえずこの作品、音楽はほんとに素晴らしかったです。それははっきり覚えてますとも。いままで数え切れないくらいゲームをやってきましたけど、その中でもこの作品の音楽は間違いなくトップクラスです。
 さて八月ですが……え?牲2?いいじゃん別に。ほら2003年の発売じゃないし。だめ?一応触れとけ?うーんとね、どう云えば無難なんだろ。まあ救いようがないです。うわあぜんぜん無難じゃなーい。ま、とりあえず、あれなら別にCG集として1000円くらいで売ればいいんじゃないのという感じでさあね。リニューアル版が安く出てますんで欲しい方はそちらをどうぞと云うような。っつうかさ、まずメーカー自体に、面白いものを作りたいってな気がないような作品をサルベージする方法なんてあるわきゃないですよ。ある意味ものすごく気の毒な作品です。
 八月は「Ever17」。2002年の作品な上にPS2ですけど。これは名作でしたね。長かったですけど、後半で一気にどっかーんとひっくり返された驚きはなかなかに忘れ難いです。意外と音楽も良かったんですよね、エンディングテーマとか今聞いても綺麗な曲ですし。じっくりと進めていくのが好きな人向け、になるのかしら。
 九月。いっぱいやってんなあ。まずは「夏日」か……ちょっとね。風呂敷を広げっぱなしにしてしまってそのまま放置されてしまった作品というか。シナリオが全体的に小ぢんまりと纏まっているのは今考えれば別に悪いことではないんでしょうけれども、泣かせよう感動させようって意図がもう全力で空回りしている感じがしてどうにも白けてしまったかな。とりあえずひとつ出したアイディアはもっとちゃんと練りこもうよ、というような。「エロシーンが少ないので誰か同人でやってください」みたいなメッセージがちと物悲しいです。ここでも設定資料集かい。
 「月は東に……」は逆にボリュームがありすぎ。なんか最後のほうのエピソードが逆に足を引っ張っちゃってるかなあと。別にあの展開自体はアリでいいと思うんだけど、その展開だけをなぞっちゃってる感じがしてしまったのがちょっと……。キャラクターたちがすごく簡単に動いてしまうので、その大きいテーマに向かっているのにその重さがまったく感じられなくなってしまい、どうしてもやっているうちに飽きてきちゃうんですよね。キャラクターの魅力の書き方はほんとに巧いと思ったんだけど、物語が惜しかったかな。
 「天使のいない12月」。これは名作でしたよ。別に感動して泣かせよう、みたいなところに簡単に行かなかったのがよかったのかもしれないですね。まあこういう若い……っつーか青臭いというか、そういう愛恋沙汰ってのもたまには悪くはないんじゃないかなあという感じ。さすがに世の中のアダルトゲームがこんな話ばっかりになっちゃったらちと嫌ですけれども。なによりこれをあのLeaf東京のスタッフがやったっていうのが凄いことなのかもしれないです。あの絵に騙されて萌え萌えゲームだと思って買っちゃった人もいたんだろうな。そういう人にとっては間違いなくなんじゃこりゃってな作品だったと思います。わたしは事前情報をまったく入れていなかったのがよかったですね。最初に主人公の台詞回しとか見てたとき、こいつは冗談で不良っぽく喋ってるのかと思ってましたから。
 「ひまわり」は、音楽とか雰囲気とかはすごくいいんだけど肝心の物語がちょっとなあ。真理子のエンディングとか好きだったりはするんですけど、基本的にはこれも「泣かせよう」という思惑だけが先走っちゃってる印象。そしてなによりへっぽこすぎるプログラムがどうも。さすがにあれはどうにかせいとしか云えません。テストプレイしてないだろあれ。
 「Love Letter」はその残虐行為手当っぷりが印象的でした。サスペンスものとしてはそのオチの付け方にちょっと不満な出来ではあったものの、得体の知れない犯人との戦い、みたいな雰囲気作りはなかなかに読み応えはあったと思います。あんまりああいうなんてんですか、血とかが吹き出るような作品というのはそんなに大好きですというわけではないのでもう一度やり直したいとは思いませんけれども。
 サスペンスとしてのオチの付け方がちょっとなあ、というのでは、十月の「あした出逢った少女」もそうかな。これも基本的には面白かったんですけどね。でもこの作品、それぞれのキャラクター分岐シナリオはちと蛇足気味だよなあ。まあ仕方のないことではあると思いますが……過剰に期待していただけにちょっと裏切られちゃった印象だったのかも。
 「こころナビ」も同じ、期待が先走りすぎちゃった感じ。ま、これについては実はそれぞれのストーリー自体はそんなに嫌いではないんですが、肝心要の部分がね。そりゃ理由としては納得できねーべさ、というようなもんでして。あとはこの作品、最大の問題点は声じゃないかなやっぱり。もうぶちこわし。時には思い切って「声は付けない」っていう判断も必要になるとは思いますよ、ああいうことにするのならば。ゲームには声がついているというのが半ばあたりまえになりつつある昨今ではそれはなかなかに勇気がいることだと思いますが。あ、でも絵はほんとに綺麗な作品でした。あと妹の話とね。いや、何気にちょっとお気に入りなんすよ、これ。
 「緋の月」も期待しすぎて……ってパターン。これはね、メーカー前作の「風ノ唄」が、佳作ではあったものの実になんというか次はやってくれるって雰囲気を滲み出している作品でして。しかも歴史モノてことで期待してたんですよね。ところがどっこい、フタを開けたら……これまた佳作。やってるときはそれなりに面白いしすらすら読めるんですけれども、終わってみると、あれ、どんな話だっけ?ってなってしまうような……まあ、印象に残りづらい作品なんですよ。次こそは……がんばってくださいみるくそふとさん。なんとなく応援しています。いやこれはマジで。
 そして「CROSS†CHANNEL」。なんじゃこりゃってな感じの大穴馬券でした。いや、ほんとに良かったです。ストーリーそのものもそうなんですが、その演出方法というのか雰囲気というのか、そういうなかなか説明しづらいものが。この作品に関してはこれがよかったとかの説明がしづらいもんで、ああいう演出論みたいなおまえがえらそうに語るようなことかというような文章になってしまったんですが、これはもう実際にやってみてもらうしかその面白さを伝える方法ってないんじゃないかなあと思ってしまうのですよ。ぽん、と突然こういうのが出てくるから面白いもんです。流石は山田一氏……なの?
 で、最後12月。「Clover Heart's」は、なんせスタッフが月陽炎スタッフですしねえ。すっごく期待してたんですよ、ほんとに。結果としてはつまんなかったなんてことは云いませんが、ちょっとわたしの求めているものとは違っていたというか、まあ、平たく云えば、あの作品に関してはそういう女の子に萌えみたいなそんなような感情を抱けなかった時点で敗北でしょうね。あとはそのなんというか、主張が過剰すぎてサブキャラクターたちがシナリオの中で死んじゃってるのがあまりにも。雄基なんか最後までイヤなやつじゃんか。文章にも書いたんですが、なんでもかんでもほっぺたたたかれてぼくは間違っていたよ、じゃちょっとあまりにも。
 「こなたよりかなたまで」はとにかくオープニングの音楽がえらくお気に入りだったというのがその動機なんですが、とりあえずその主題歌はサントラでフルコーラス版を聴いたところでもう大満足。ほんとに、むちゃくちゃ名曲ですよ、これは。メロディとかもそうなんだけど歌詞がすごく綺麗で聞きほれてしまいます。作品自体も良かったですしね。ま、ちと「月姫」に中途半端に影響を受けてしまっている感じがあって、そこがシナリオによっては足を引っ張っている感じはあるんですが。ボリュームが少ない割にはきれいに纏まっていて、特に優といずみの話、クリスのノーマルエンド。この二つが際立って美しいんですよ。ていうかほかのシナリオは正直ちと物足りない、という云い方もできてしまうんですが、まあそれは先の二つで帳消しにできてしまうくらい。まあ、なにはなくとも、とりあえずはこの主題歌を聞いてみてくださいな。
 最後、「いたいけな彼女」。まったく期待してませんでしたよこんなの。ZEROだしまたお手軽にロリ娘とエッチしてはいおしまい、みたいな「はじめてのおるすばん」系列なんじゃろこんなもん、くらいの印象だもんで。それでもこれをやったのはある人に強烈に薦められたというのがあってなんですが、正直、やる前はナメまくってました。ところがどっこい、最後に来たね凄いのが。なんか南四局で最初の配牌が十三不塔って感じだったのにリーチハイテイダブ南ホンイツイーペー裏ドラ二枚って感じですよ。麻雀やってないとなんだかわかんない例えですね。ま、つまり、最後の最後に凄いのが来たってことです。
 凄いんだコレが。まあ物語自体もかなりよく出来ているんですが、何よりこんなに巧くキャラクターを書き出した作品って、いままでになかったんではないかな。主人公やヒロインの女の子はもちろん、ほかのキャラクターたちもちゃんと個のキャラクターとして存在している感じというのがちゃんと伝わってきます。そういう方面から物語に熱中させてしまうという方向です。何気にこれ、ものすごい作品ですよ、ほんとに。シナリオの高評価ってのは泣けたとかそういうあればかりじゃないんだなってのを実感させてくれます。
 とまあ、一言づつコメントをつけてみましたが、ざっとこんな感じでした。コンセプトは「裏切り」。まあ勝手に期待して勝手に裏切られたことが多かったこと。ホンイツドラ三で四面待ちダブリーかけたのに他家がメンチンやってて流局、みたいなあれですよね。だから麻雀知らないとわかんないってば。まあ要するに非常に口惜しいことの例えです。「Clover Heart's」をはじめ、期待が大きすぎて自爆したパターンが今年は多かったこと多かったこと。大きすぎる期待にがっつり応えてくれたのは「SNOW」と「家族計画」だけかい、とかそんなような。
 そういうあれなので、順当に2003年の総合トップは「SNOW」でいいかな。正直、「SNOW」と「家族計画」、「いたいけな彼女」が拮抗して争ってるんですが、家族計画はリニューアル版だしね。心情的には「いたいけな彼女」にあげたいとこなんだけど、「SNOW」は全般的にハイレベルな出来でしたから。その代わりシナリオ賞を「いたいけな彼女」にあげましょう。
 CG・グラフィックは「天使のいない12月」なんだろうか、やっぱり。綺麗だったもんなあ。女の子がうんぬんもあるんだけど、背景というか雰囲気の出し方がすごく綺麗だった印象があるから。「水月」もいいんだけどね。わはー。
 歌。これは迷うところだけど、「Imaginary affair(こなたよりかなたまで)」が印象強すぎです。聴けば聴くほど味が出てくる曲ですよ、ほんとに。「ひだりてみぎて(いたいけな彼女)」、「空のゆりかご(SNOW)」、「Aqua Stripe(Ever17)」、「Phirosophy(家族計画)」あたりが次点。このへんなかなか甲乙つけがたいですわ。どれも好きなんだもんなあ。ゲーム音楽では「僕と、僕らの夏」。地味だもんで以外かもしれないですけど、これね、ほんとにお気に入りなんですよ。田舎ゲームの音楽って雰囲気がバッチリ出てますぜ。
 キャラクターは……誰だろうな。栗原透子(天使の……)とか大和鈴蘭(水月)とか、ゲームに出てくる女の子だからまあ基本的にはみんな可愛いし、南雲白兎(Clover Heart's)みたいな可愛い男の子というちょいとデンジャラスなあれもあったんですが、やっぱりこれは七瀬ほのか(いたいけな彼女)で確定の赤ランプかな。もうあそこまでうまくやられちゃグウの音も出ないですよね。アクセサリーショップとかハンバーガーショップとかでの反応が可愛すぎます。へ、へーきっ、なの。うわあコンチクショウ。
 声は……もうダントツですよ。「CROSS†CHANNEL」。全般的にハイレベルでしたけど(男性陣二人なんかむちゃくちゃ豪華でしたし)、やっぱり七香の演技は忘れられないです。あそこまで自然にやられちゃうともう降参ですわ。ちょっとねあれ、なにより先にびっくりしましたよ、ほんとに。
 ついでに残念賞を「Clover Heart's」に。いや個人的にですってほんとに残念だったの。さっきも書いたように2003年は「期待が過剰に先走った」年ではあったんだけど、中でもこの作品はほんとに残念だったのよ。なんせほら、月陽炎信者だからしょうがないのよ。
 まあそんなような。2004年はどうなるんでしょうか。なにより「CLANNAD」は出るんでしょうか。その前に「はるのあしおと(minori)」が楽しみな永遠の15歳・土方がお送りいたしました。なんでラジオ番組風なんだろう。

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