○Dテントむし 運転席周り(S412U ライトエーストラックベース)

 バンショップミカミ製・Dテントむし、ベース車になるS412Uライトエーストラックの運転席部分など。まあ、シンプルですわな。

使い勝手

 さすが近距離配送トラック。収納もいっぱいあって運転席の使い勝手はなかなか上々です。そのかわり、高級感とか質感とかそういうものは一切無縁。実用重視もいいところで、ドアパネルの上部は鉄板がむき出しになってます。
 まあ、自分でいじる向きにはこれくらい無骨なほうがいじりやすいかもしれません。

<装備・内装関係>

 インパネはこんな感じ。エアコンもマニュアルでダイヤル式だし、本当にシンプルです。上にも書いたとおり、質感とか高級感とか一切ありません。が、機能が少ないので逆にシンプルで使いやすいかも。エアコンパネルの脇にあるボタンはデフロックです。
 マニュアル車なのですが、ギアはこんなところから生えています。当然ですが普通車よりはかなり高い位置にシフトレバーが来るので、慣れるまでは使いづらいです。というか、慣れても使いづらいんですが。
 ギアは特にコールドスタート時に1速が矢鱈と渋いです。
 ちなみにこのエアコンパネルは、ダイヤルの下にあるネジ2本を外せばあとはツメで止まってるだけなので、内装はがしやマイナスドライバでこじれば簡単に外れます。いじりやすくていいんですが。
 メータ内はこんな感じ。左から水温計、スピードメータ、デジタル表示。デジタル表示内には、オドメータとトリップメータが切り替え式、時計、燃料計が入っています。
 ざっとした計算ですが、燃料計の表示は目盛1つが5リッタくらい。8つあるのでこれでおおよそ40リッタが表示できることに。残り1つになると点滅して警告します。
 まあ、メータ内も軽トラ並のシンプルさです。
 シート。まだビニールかかってますね。当然今ではもう外されてます。
 これは助手席ですが、運転席もコレと同じ。横のレバーでフロント側に倒れますので前から後ろへの行き来はしやすいのですが、後ろにはリクライニングしません。ほぼ直角に切り立っているので、腰には非常に悪いです。ついでにクッションもペラペラで、座り心地もよくありません。軽トラのシートと変わんないですねこりゃ。普通にトラックとして使うとしてもこのシートはきついと思うんですが……。
 早いところ変えないと腰がヤラれそうです。いまのところ一番の不満点がコレ。
 ペダル配置も、タイヤハウスが前にあって出っ張っているのでちょっと癖があります。見ての通り、アクセルペダルが妙に小さく、右にオフセットしています。実際に踏みづらいというほどではないのですが、この形状のせいでアフターのものに変更はできません。
 クラッチも妙に軽い割には半クラッチになる場所が妙に上のほうで、慣れないと発進時にエンストします。
 ミカミさんのオプションであるリアカメラ用モニタ。ミラーモニタタイプです。このモニタ、妙に大きくて、運転席から前が見づらいときもあったりするのが欠点。かといって、バックするときや細い道での右左折時にはリアセクションを接触させないために常に映っているリアカメラは必須ですし、ナビにそれを入れてしまうとバックギアに入れたときしかリアを映しておくことができません。
 また、このモニタだとなぜか左側に画像が寄っていて、右半分はほぼ無駄なスペースです。ここに普通の鏡を貼れば車内確認用として機能するかな。

後付け品・運転席周り

○タコメータ(Pivot PROGAUGE PT5-W)
 このシンプルすぎるメータ周りで、唯一欲しいモノといえばタコメータ。マニュアル車なので、飾りではなく実用の意味でも欲しい、というのがありました。
 なくてもエンジン音とスピードとだいたいの感覚で運転はできるんですが、やはりあるのとないのとでは情報量がまったく違います……が、なんせベースは安いトラック。オプションだろうがどのグレードだろうが設定はありません。
 となれば、後付のものを買ってきて付けるしかない、と。
 とりあえずなにはなくともコレを真っ先に付けたのは、コレがないと慣らし運転ができない!というコトからでした。
 よく云われるように、新車から500キロくらいまでは2500回転くらいを頭にしておけというのがあるんですが、タコメータがないとそんなこと云われてもいま何回転なのかわかんないじゃん!ってコトになるワケです。
 取り付けはもうむちゃくちゃ簡単。OBD2コネクタにカプラを挿すだけ。車両側がOBD2での接続に対応していない場合は、ECUの回転信号を取り出す必要があるのでちと面倒ですが、PT5-Wの対応表には、ちゃんとS402Mタウンエース/ライトエースが載ってます。
 対応表の記載は「S402Mタウンエースバン/ライトエースバン」で、形式番号は2WD車のバンのものですが、Dのベースである4WDのトラック(S412U)でもちゃんと使えます。
 万が一OBD2コネクタでの接続が対応してなくても、回転信号さえ取り出せれば、4気筒・3気筒・1気筒エンジンで使えるとのこと。
 設置場所は、タウンエース/ライトエースの場合はおそらくこのハンドルの上しかないんじゃないかなあ。
 ここじゃなければオンダッシュなんですが、そこにはレーダ探知機があるので。
 実際に使ってみると……まあ、安いものなんで、それなりです。
 針の動きが結構大雑把で、純正のタコメータのようにするするっと動くのではなく、ぴょこっ、ぴょこっと一気に針が動く感じ(多少大げさに書いてます。もちろんそんなに極端じゃないです)。
 たとえば、これもちょっと極端な書き方をすれば、2000回転で走ってて、少しアクセルを戻したとき、その戻しに反応してするするっと針が下がっていく……って感じじゃなくて、ぽん、と一気に動くような。
 でもコレ、単純にメータ自体のサイズが小さいから、微細な回転数の増減は目に見えない程度の動きになっちゃうんで、そう感じるだけなのかもしれません。
 ただ、タコメータとしては十分で、小さい割には結構見やすいです。
 スポーツカーに付けて、スポーツドライブをする向きにはもうちょっと性能がいいもの(というか、細かい回転数の変化に追従できる大きさのもの)を付けたほうがいいと思いますが、単に回転数が知りたいだけならコレで十分。とくに不満はありません。
 サイズとしてもこれ以上大きくなると、針の動きは滑らかになるかもしれませんが、メータフードの中には納まらなくなるので、シンプルに付けるならこのあたりは悪くないんではないかなあと思います。軽トラとかにもよさげなサイズですね。
 あと、コレは個人的な趣味ですが、バックライトが普通の白LEDなのも見やすくていいんじゃないかな。
 こういうのって結構青色LEDを使ってるものが多くて、アレはカッコはいいかもしれないけど、夜だとちょっと見づらいんですよね。


○カーナビ&オーディオ(Pioneer AVIC-ZH09CS)
 

○センタースピーカ(Pioneer TS-CX900A)
 現行モデルより安くなっていたのであえてコレで。違いは多少スタイリッシュになっていることくらいですし、最新型のサイバーナビでも普通に使えます。
 E46のときにつけていたセンタースピーカよりも、アンプが別体式になっているからか、「音が鳴っている」のがはっきりとわかるようになりました。E46のときはセンタースピーカほんとに鳴ってるのか!?と思うくらいだったので。
 リアスピーカが遠いので5.1ch環境には程遠いですが、マルチチャンネルにセッティングしておけば、普通のCDやiPodなどでも真ん中から声が聞こえてくるような感じになります。コレはいいですね。


○ステアリングリモコン(Pioneer CD-SR300)
 今までのE46で使っていたステアリングリモコン「CD-SR100」が今度のナビではまったく使えなくなってしまっていたのですが、2DINのインダッシュナビではどうにも外部に出ているボタンが少なくて操作が面倒くさいんですよ。
 ブラインドタッチでできるのは曲送りとボリューム調整くらいで、何かしようとするととにかく小さなタッチパネルを操作させられて、せっかくBluetoothで携帯電話とつないでもかかってきた電話を受けるのにもやっぱり小さなタッチパネルを操作しなきゃいけない……という、ナビの性能に文句はないけど使い勝手には大いに文句がある、という状態だったんです。
 めんどくさいだけであれば我慢すればいいんですが、たとえば運転しながら交通情報を聞きたいみたいな話になってくるともう単純に危険以外のなにものでもなく、最初は今までのCD-SR100が使えないならもう別にいらないかなと思っていたステアリングリモコンを急遽買うことにしました。
 曲送りやボリューム調整が手元でできるのはすごく便利なんですが、それまで深い階層まで潜らないとできなかったソースの切り替えもワンボタンです。電話を受けるのもワンボタン、ナビ縮尺の広域・詳細もワンボタン。目線を前から動かさずに操作ができるのって想像以上に便利です。
 で、テレビのチャンネルの移動もこれ一発でできます……が、コレはどうせならプレイリストの表示にしてくれたほうが使いやすいかな。
 あとは、一番いい位置に、音声認識の「発話」と「訂正」に充てられてしまっていて、音声認識を使う人にはいいのかもしれませんが、あまり使わないとなるとこれは要らないかも。むしろここにアッティネータボタンと渋滞情報ボタンが欲しかったところです。
 ステアリングにつけるのが邪魔ならコンソールにも取り付けられます。
 コンソールに付けるだけでも、画面にタッチしなくても操作がある程度できるので、AVIC-ZH09CSを快適に使うならあったほうが絶対いいでしょってくらいの代物です。

○フロントスピーカ&ツイータ(Pioneer TS-C1610A)
 いわゆるトレードインタイプのもので、ウーファースピーカとネットワーク、ツイータがセットになったもの。S4#2タウンエース/ライトエースは、16センチのものが適合します。
 内装を剥いでつけるだけの簡単なものですが、ノーマルスピーカとは比べ物にならないくらい再生音域が広がります。E46のときはこのあたりがいじれなくてやきもきしていましたが、安いトラックベースなのでいじり放題です。
 音としてはいい感じになってきたのですが、音圧の割に車体の壁が薄いせいか、外に音が漏れまくります。ボリュームを普通に絞っても外で聴こえるくらいなので、ちょっと大きい音で聴いてたりすると丸々外へ漏れていたりします。



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