レーダー探知機

 実はレーダー探知機大好きっ子です。
 探知機必須なほど飛ばさないですし、そもそもオービスなんざ直前の警告板を見逃さなけりゃそんなに怖くもないですし(それでも首都高C1の銀座・新富町あたりはなにがなんだかわからなくなりますが)、ネズミ捕りにはレーダー探知機ほとんど役立たないし、じゃあ何に使ってるんだというようなあれですけど、なんか「レーダー」と「探知機」という二つの響きがいいじゃないですか。しかも「GPS」なんて付いた日にはあなた。
 よく意味がわかりませんが自分でもわかりません。いいんです、ついてるとなんだか安心できるという、それこそがレーダー探知機。
 基本的にユピテル派です。

○YUPITERU GV-345P

 はじめて買ったGPS付きのレーダー探知機。と同時に、はじめて買ったユピテル製品でもありました。それまではGPS機能なしのセルスター製を使っていたのですが、どうやらGPSレーダーはユピテルが一番性能がいいという話を聞きまして。ほんとかどうかはわかりませんが。
 液晶などのついていない、音声のみで警告するタイプのものです。別に液晶はなくとも支障はありませんが、GPSがないとレーダー探知機としてはもはや意味を成さないと云っても過言ではありません。そのへんからすれば必要最低限でしょう。
 とりあえず機能はこれで十分です。
 GPSの感度もいいですし、新設されたオービス以外ならほとんどこいつでカバーできます。ちゃんと音声で警告してくれるので、メロディはなるものの何を警告してるのかさっぱりわからん、ということにもなりません。
 特にユピテルならではの、「トンネル直後のオービスを警告」する機能が便利。トンネルって知らないうちにスピードが出やすいので、これがあるとないとではかなり違います。
 GPS以外では、当然ですが普通のレーダー探知機能もついています。
 Hシステムが出すレーダーは相当強いらしくかなり敏感に反応しますが、街中ではオートキャンセルが働いているらしく、さほど誤警報がないのは使いやすいですね。
 ま、走ってるといきなり意味もなくピーピー鳴り出したりはしますがこれはもうこういうもんだと思ってあきらめるしかありません。ただし、その頻度はさほど高くはないです。うるさいと感じるか感じないかギリギリのところ、といった感じでしょうか。
 あと、かなり頻繁にカーロケ無線を受信します。都内を走ってるとほんとにしょっちゅうといっても過言ではありません。むしろこの警告のほうがよっぽどうるさいです。煩さを感じるならカーロケ設定は切ってしまってもいいかもしれません。
 逆にネズミ捕り現場ではほとんど役に立ちません。実際、一度だけネズミ捕りに出くわしたことがありましたが、なんの警告もしやがりませんでした。そんなもんです。そのときだけかもしれませんが。あとは移動オービスに対してもわりと無力かも。ホントはこういうときにこそ警告して欲しいのに。
 一応、過去に取締りのあったエリアを「取り締まりゾーン」として警告してくれるのですが、地元のよく取締りをやっているポイント2箇所のうち1箇所ではではなんの警告もありませんでしたし(もう1箇所ではちゃんと警告してくれました)、首都高の外回り飯倉トンネルとかの移動オービスがよく出現するようなポイントなどでは警告してくれませんでした。
 データの更新は面倒。本体をユピテルに送らなきゃいけないですからね、手軽に更新というわけにはいきません。そんなめったに更新する必要正直ありませんけど。更新する前に新機種に買い換える人がほとんどでしょう。それにそんな頻繁にオービスが入れ替わるかといえばそんなこともありませんし。
 そういうことからすれば、コレ、比較的長く使える便利な機種だと思います。
 とりあえずオービスの位置がわかってネズミ捕りがある程度防げればそれでいい、という人にとってはこれで必要にして十分でしょう。ただし、ソーラーと電池だけだとあっという間に電池切れを起こしてGPS機能が使えなくなりますので、シガーライターソケットにつなげっぱなしにしておくほうが何かと便利です。

○YUPITERU S200mi



 GV-345Pに不満はなかったのですが、最近流行の液晶付きレーダーが欲しくなって買ったものです。
 基本的にユピテル製品なので上のGV-345Pと機能や警告してくれるポイントはほぼ同じなのですが(もちろんデータは新しくなってるんでしょうけど)、そこにやや大きめのEL液晶ディスプレイがつき、駐車禁止取り締まりポイント警告などをはじめさまざまな機能が盛り込まれました。
 同じモデルでリモコンがついて何千円か高いS22Rmiというモデルも存在します。
 個人的には車内にあまりリモコン増やしたくないってのもありますが、最初に設定さえしてしまえばそんな頻繁に操作するものでもなし、リモコンなしのこのS200miで十分でしょう。機能はまったくかわらず、本当にリモコンの有無だけです。
 感度はGV-345Pと比べてよくなっていると思います。補足衛星数が増えたこともあり、GPSの補足はかなり高速。トンネルやビルの谷間などではさすがに切れますが、すぐにまた衛星補足してくれるのであまり不足は感じません。
 カーロケ無線を頻繁に受信するのは相変わらずなんですが、以前に比べて受信したと思うと近くにパトカーがいた、というケースは増えた気がします。それだけ確実になっているということでしょうか。
 普通の誤警報がほとんどなくなったのもポイントです。特に高速道路では、あまり無意味に鳴らなくなりました。まだ買ってそんなに立ってないのでネズミ捕り現場に遭遇したことがなく、こちらの感度はまだわかりません。
 オービスポイントでは、およそ2キロ手前からきっちり警告してくれるのはGV-345Pと同じです。さすがにこれはかなり正確ですし、衛星を補足している限りはミスキャッチもありません。
 ただし、やはり飯倉トンネルや地元の取り締まりポイントでは警告なし。こういうところでの警告がほんとは一番欲しいんだけどなあ。特に首都高の移動オービス出現ポイント情報はかなり欲しいんですが、なかなかそこまでは至っていないようです。
 ここまでならGV-345Pのパワーアップ版なんですが、これのポイントは上にも書いたELカラー液晶ディスプレイが付いたことでしょう。
 一度音声で警告されても、それを聞き逃してしまうとそのままの速度でオービスに突っ込むことになりますが、このS200miの場合、オービスまでの距離をディスプレイに表示してくれますから、画面さえ見えていれば警告を聞き逃してもオービスがあるのだなということがわかるようになっています。
 制限速度などもきっちり表示されているため、運転のサポート役としての機能はさらに便利になりました。これははっきり云って格段に便利です。液晶が付いた意味はすべてここにあると云っても過言ではありません。
 逆にそれのおかげで設置する場所が限られることになるのは欠点で、以前のようにサンバイザーにはさんで使うということができなくなっており、ダッシュボードの画面が見える位置に設置しないとあまり意味がないということになります。
 わたしの場合、視線が行きやすいハンドル正面よりやや左寄りに設置したのですが、ここだと見えやすい反面、逆に常に見えすぎて疲れる可能性があることがわかりました。難しいものです。
 GV-345Pに比べて追加された機能は使いどころが難しいです。
 たとえば目玉の駐車禁止取り締まりポイント警告。正直どう使ったらよいやら。機能自体も意味不明ですが、高速道路……特に首都高で都心部を走っているときに、このあたりは駐車禁止だとかなんとかやたらと警告してくるため非常にうっとおしいです。
 せめて高速道路走行中はそれを認識して駐車禁止警告を出さないようにするとか、もう一工夫欲しかったところ(実際はそういう機能ついてるらしいんですが、ほとんど機能しません)。
 何より、オービスの残り距離をカウントしているときにもこの駐車禁止ポイント警告が入ってきてオービスの残り距離がわからなくなったりすることもあったりします。あまりいろいろなサーチ機能を「ON」にしすぎると、この「オービスの警告途中に他の警告が入ってくる」可能性が高く、非常に使いづらいです。
 同様なのが事故多発ポイント警告、警察署警告ですね。これらが結構オービスの警告を邪魔します。液晶画面が便利なのはオービスがあることを表示し続けてくれるからなのに、それを阻害するのでは元も子もないわけです。
 ほかにも警備会社無線、道路公団無線警告、消防ヘリ無線警告など、必要あるんだかないんだかさっぱりわからない機能が満載。
 はっきり言ってこの手の機能、要りません。まじめに「ドライブのサポート」としてなら事故多発ポイントなんかオンにしておくといいんでしょうけど、オービス警告よりも優先してこちらが表示されてしまってはレーダー探知機としては使いづらいのが正直なところです。せめてどちらを優先させるか設定できればよかったのですが。
 せっかく液晶ディスプレイが付いているのでいろいろな機能を使ってみたくなるのは正直なところなんですが、心を鬼にして切らないとただうるさいだけで使えない機械になりますので注意と自制が必要でしょう。
 また、一般道を走っているとき、付近の高速道路にあるオービスを警告し、GV-345Pなら音声一発で済んでいたものが、ずっと画面に警告が表示されたままで非常にうっとおしいという、液晶画面があることならではのうっとおしさもあるにはあります。
 このへん、自分が高速道路を走っているのか一般道を走っているのかをはっきり認識する機能があればいいのですが、それには機械の中にGPSだけでなく地図を入れておかねばならないわけで、なかなか難しいのでしょう。
 高速道路のSA、PA、一般道の道の駅などを教えてくれる機能も、カーナビがあるなら不要でしょうね。ハイウエイラジオ放送エリアを教えてくれる機能なんかはおもしろくはあるのですが。
 このへんはシャレでONにしておいてもいいかな、というくらいでしょうか。カーナビをつけてない車なら、これらはONにしておくと便利かもしれません。
 こういう意味があるんだかないんだかわからない機能に関しては、レーダー探知機の分野はとにかく競争が激しいので、とにかく入れられるものは入れてしまえ!という思想が見え隠れしますがこれは仕方がないところでしょう。
 とにかく不要な情報をどんどんカットする設定にしておかないと、いくら新機能だからと云っても使い道はありません。正味、GV-345Pくらいの機能で液晶が付いてればそれで良かったのかなという気もします。
 ただひとつ気になるのは、オービスの位置に対して残り距離がやや不正確な気がします。特に近くなってくるとそれが顕著で、オービスを通過しているところで「残り10メートル」になっていたりとか。その前までに減速しとけってことなんでしょうけど、これはちょっと使ってて気になりました。
 とにかく、都内を走っていると一般道でも首都高でもほぼ常になんらかの警告をしているような状態ですので、なるべく不要な機能は切り、目の疲れない、それでもきっちり見ようと思えば見える位置を決めて固定することが大切です。
 これもやっぱりソーラーと電池だけでは不十分ですので、常にシガーライターコードをつなげっぱなしにしておいたほうがよいでしょう。そもそもそうじゃないと使えない機能とかもありますし。
 データの更新は、携帯電話を使って非常に簡単に行えるようになりました。ついでに警告音などを変えられる機能も付き、手軽さは増した感じです。もちろんお金はかかりますから、そんなに頻繁に更新するかどうかは自由ですが。
 ただまあ、結論としては、とにかくオービスの位置がわかればいいや、ネズミ捕りがある程度防げればいいやという人には、ここまでは不要な気がします。
 なんせこの手の最重要警告に関しては、中身自体はGV-345Pとほとんどおんなじですから。必要ならデータを更新すればすむことです。
 そういう人は、いまだとそれこそGV-345Pのような液晶なしのモデルや、液晶が付いていても小さい液晶のモデル(ユピテルならSR-952iとか)が比較的安く売ってますし、それならサンバイザーにはさめて邪魔になりませんからそちらを買うのもよいでしょう。
 カーロケやGPSの感度や性能は確実に上がってますし、値段があまり変わらないならこのS200miもアリだとは思いますが、あとは大きい液晶画面の利便性にどれくらいお金を出せるかの価値観によりけりですね。
 S200miに限らず、最新型の液晶付きレーダーの場合、それによって大きく評価が変わってくると思います。

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